トップメッセージ

内田洋行は1910年に中国・大連で創業し、当時は南満州鉄道株式会社の御用商として、測量・製図器械や事務用品を扱っていました。以降、「事務能率の向上」に資する事業を中核に、国内外で事務器械や計算尺を一手に展開して事業の礎を築き、戦後には、日本の復興に何よりも必要なものは教育であると考え、「教育の発展」を掲げて学校教育分野にも事業を広げます。そして、1962 年には「科学立国の実現」を旗印に、いち早くコンピュータ事業にも参入しました。以来、常に一貫して社会づくりに寄与する新たな事業に真摯に取り組み、今日では、教育、オフィス、情報の各事業領域で、さまざまなビジネス開発に挑戦しています。

現在、世界はリーマンショック後の低成長から抜け出せない一方で、情報技術の発達によりビジネスのスタイルは刻々と変化しています。このような時代に私たちが果たすべき使命は、世の中にあふれる大量の情報を「知識」として活用し、新たな価値を生み出す仕組みをデザインすることです。このことは、当社の第13次中期経営計画で策定した「情報の価値化と知の協創をデザインするカスタマーズファーストコーポレーション」というグループビジョンにも表れています。

内田洋行が商品やサービスをご提供する、「学ぶ場」や「働く場」には、共有されずに埋もれている情報がまだまだ多いのが現実です。例えば、社員が100 人いる会社なら、100人がそれぞれ異なるアイデアや知識を持ち、各々が顧客に対してさまざまな提案をしています。これらの情報を、その社員だけ、あるいはその部署だけのものにしてしまうのは非常にもったいないことです。すべての社員がこの情報に相互にアクセスできる環境を作れば、そこから新たな価値が生まれる可能性が広がります。これこそが「情報の価値化」であり、そこから新たな知識やアイデアを生み出す「知の協創」へとつながっていきます。このような環境は、システムやネットワークなどのICT技術だけではなく、誰もが自然に集まってコミュニケーションできるようなオフィスレイアウトの側面からも考える必要があります。

このような環境を広く社会に提供していくことが当社の使命であり、その当社を目指す皆さんには、やはり積極的に他の人の知識やアイデアを学ぶ姿勢を持ってほしいと思います。また、現代のビジネスシーンには「課題解決能力」が必要だと言われますが、私はそれ以上に「課題を発見する力」を持ってほしいと感じています。そもそも課題に気付かなければ、解決もありえません。課題に気付く力を磨くには、広い視野が必要です。そのためにはさまざまな人たちとふれ合い、積極的にその人たちの価値観を吸収することが大切です。ぜひ、自ら積極的に人と関わりを持ち、多くを学び合える関係を築いてください。きっと一生の財産になると思います。

Profile

1954年大阪府生まれ。
学生時代には工学を専攻。1979年内田洋行入社。教育関連事業分野に配属後、教育システム事業部にて理科実験器具等を販売。全国の小・中・高にインターネットを導入する日本初の試みに参画。教育総合研究所を設立し初代所長に就任。2003年教育システム事業部長、2008年取締役専務執行役員、2014年代表取締役社長。

PAGE TOP