導入事例

ICタグを活用し、さまざまな出会いの連鎖を生み出すシステムを構築

「教育」「オフィス」「情報」という3つの分野でさまざまな事業展開を行っている内田洋行。そのなかでも特徴的な商品・サービスとしてICタグを利用したIT図書館システムがあります。
内田洋行では「ユビキタスコンピューティング」を実現する具体的なツールとして、1985年よりICタグを使ったさまざまなシステムづくりを行ってきましたが、2001年に国内初のICタグを導入したIT図書館システムの構築を手がけました。その後、全国のさまざまな公立図書館や学校・大学の図書館に内田洋行のIT図書館システムが導入され、貸出、返却、蔵書点検、セキュリティゲートなどのシステムは大きな話題と高い評価を得ています。

その一例として、ICタグを活用し、幅広い“知”の連鎖を生み出すという国内初のプロジェクトに取り組んだ武蔵野美術大学の美術館・図書館での導入事例を紹介します。

ICタグを利用した検索・管理システムを提案

武蔵野美術大学では創立80周年記念事業の一環として、2010年6月に新しい美術館・図書館をオープンしました。新しい図書館では書架が螺旋状に配置され、中を歩くとあたかも「本の森」を散策しているような感覚に陥るユニークな設計になっています。さまざまな本との“偶然の出会い”を意識してこのように設計されたのですが、全28万冊もの膨大な蔵書を持つ当図書館においては、その狙いを妨げずに検索性を上げることが重要な課題となっており、そのためには利便性が高く効率の良い検索・管理システムが必要不可欠でした。

そこで、内田洋行が提案したのがICタグを用いて蔵書・美術収納品の管理を行うIT図書館システムです。
ICタグを用いる事で、蔵書や美術収納品の検索性を高めると共に、貸出の手続きの自動化など、管理業務の省力化も行える、これこそ新図書館で求められているシステムでした。

図書に貼付されたICタグを読み取って瞬時に貸出の手続きができる自動貸出機。図書の管理が省略化でき、不明本も激減。

新たな“知”との出会いを生む仕掛けづくり

しかし、プロジェクトが進むにつれて、お客様から「単にICタグを本の管理だけに使用するのではなく、もっと面白いことはできないだろうか?どこにもない未来の図書館がつくりたい」との声があがります。

その要望を受け、内田洋行が目を向けたのは学内にバラバラに存在していた“情報”でした。大学内には書籍に関する情報だけでなく、関連書籍や、展覧会・講演会などのさまざまな情報が点在しており、これらを集約してデータベースにし、利用者がありとあらゆる情報にアクセスできるようにしてはどうか、と提案しました。

この提案を元に導入されたのが、「ブックタッチ」です。利用者は書籍をかざすことで、書籍の情報だけでなく、その書籍に関する展覧会・講演会などのイベント情報や学科別の貸出履歴などの関連情報にもアクセスできるようになりました。1冊の本を媒介して新たな知識や興味分野との出会いを生み出すことができる。そんな未来の図書館がここに誕生したのです。

書架に設置されている「ブックタッチ」。本をかざすと本の基本情報、配架場所、関連の人気図書、展覧会情報などが表示される。学科別貸出履歴も面白い。

ブックタッチとは

ブックタッチの元になったのはタッチパネルやICタグを利用して、利用者自身が必要な情報を取得できる双方向のデジタルサイネージ「オイテミンフォ」という製品です。ICタグを取り付けた図書をかざすだけで、その図書情報を読み取り、著者や内容、類似図書、学科別貸出履歴などの関連情報をデータベースから受信して表示する機能を持っており、利用者に1冊の本から次々と新しい本への出会いを促すことが可能です。

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